このページは任意のハーネスの断線/ショートを検査できるハーネスチェッカー、”HCKR”のサポートページです。
BOOTHで販売しています。
https://2dice.booth.pm/
製品概要
ハーネスチェッカー HCKR は、任意のハーネスの断線・ショートを検査するためのチェッカーです。
製品外観
特徴
基板上のMILコネクタ(20pin-20pin)に、任意の正常品ハーネスを接続し、メモリ機能で記憶することで、最大3種類までハーネスの接続状態を記録できます。
連続検査モードを備えており、接続したハーネスを連続でスキャンしながらコジることで、接触不良を検出できます。
※全てのピンのスキャンに190ms(約0.2秒)程度かかるため、それを下回る瞬断やショートは検知できません。
自己診断モードを備えており、チェッカー自体の故障をチェックできます。
安くても5万円を超える一般的なハーネスチェッカーに比べ、ピン数は少なく機能は劣りますが小型・軽量・安価です。
※絶縁抵抗検査や耐圧検査・導通抵抗検査・スイッチ付きハーネスの状態変化検査はできません。
注意事項
別途12VのACアダプタ(0.3A以上、センタープラス)が必要です。推奨品は秋月電子の超小型スイッチングACアダプター12V1Aです。9V~16VのACアダプタであれば動作します。
自己診断モードには別途20pinのリボンケーブルが必要です。推奨品は秋月電子の2×10(20P)両端コネクタ付IDCリボンケーブルです。自作品・同等品でも接続できていれば使用できます。
任意のハーネスを検査するためには、別途、それを接続するためにMILコネクタと接続できるハーネスを準備する必要があります。上記のリボンケーブルを加工して作ると手軽に作れます。
製品は基板のみなので、スペーサーやアクリル板等を必要に応じて準備してください。基板寸法はページ末尾に記載しています。
静電気やノイズ対策はされていないため、帯電防止バンド等を付けて使用してください。
面倒であればGND-VIAを触ってから使用してください。自己責任で。
使用方法
接続
12VのACアダプタを基板に接続します。
自己診断モード
基板自体の故障が無いことを確かめるために、20pinのIDCリボンケーブルを基板に接続します。
DIPスイッチをOFF/OFFに設定します。
基板の電源を入れます。
正常であれば以下の動画のようにOKのLEDが点灯します。
異常であれば異常のあるピンに対応したLEDが点灯します。以下の動画では19pinを断線させてあります。ケーブルが正常であれば、その部分の回路が故障している事になります。
任意ハーネスの検査
・基準ハーネスの接続
MILコネクタの任意のピンにハーネスの両端を全て接続します。MILコネクタと任意コネクタのピン番号を合わせておくとNG判定の時に異常ピンを特定しやすいです。自己診断用のIDCリボンケーブルを加工して作るのが簡単です。
・DIPスイッチを設定
記録できるアドレスはOFF/OFF以外の3パターンです。
・MEMORYスイッチで接続を記憶
電源を入れ、MEMORYスイッチを押すことで、現在の接続をADDRスイッチで指定したアドレスに保存します。成功するとMEMORYのLEDが点灯します。
・検査
検査対象のハーネスを接続し、電源を投入することでテストできます。
連続検査モード
MEMORYスイッチを押しながら電源を投入することで、連続して断線・ショート検査をすることが出来ます。これにより、「断線しているがたまたま接触している」ような配線も、ハーネスをコジりながら検査することで発見できます。以下の動画ではコネクタを少し外して断線を模擬しています。
製品寸法
基板寸法、穴位置、穴径は以下の通りです。