2020年5月3日ハーネスチェッカー HCKR

 このページは任意のハーネスの断線/ショートを検査できるハーネスチェッカー、”HCKR”のサポートページです。

 BOOTHで販売しています。
https://2dice.booth.pm/

製品概要

 ハーネスチェッカー HCKR は、任意のハーネスの断線・ショートを検査するためのチェッカーです。

製品外観

特徴

 基板上のMILコネクタ(20pin-20pin)に、任意の正常品ハーネスを接続し、メモリ機能で記憶することで、最大3種類までハーネスの接続状態を記録できます。

 連続検査モードを備えており、接続したハーネスを連続でスキャンしながらコジることで、接触不良を検出できます。

※全てのピンのスキャンに190ms(約0.2秒)程度かかるため、それを下回る瞬断やショートは検知できません。

 自己診断モードを備えており、チェッカー自体の故障をチェックできます。

 安くても5万円を超える一般的なハーネスチェッカーに比べ、ピン数は少なく機能は劣りますが小型・軽量・安価です。

※絶縁抵抗検査や耐圧検査・導通抵抗検査・スイッチ付きハーネスの状態変化検査はできません。

注意事項

 別途12VのACアダプタ(0.3A以上、センタープラス)が必要です。推奨品は秋月電子の超小型スイッチングACアダプター12V1Aです。9V~16VのACアダプタであれば動作します。

 自己診断モードには別途20pinのリボンケーブルが必要です。推奨品は秋月電子の2×10(20P)両端コネクタ付IDCリボンケーブルです。自作品・同等品でも接続できていれば使用できます。

 任意のハーネスを検査するためには、別途、それを接続するためにMILコネクタと接続できるハーネスを準備する必要があります。上記のリボンケーブルを加工して作ると手軽に作れます。

 製品は基板のみなので、スペーサーやアクリル板等を必要に応じて準備してください。基板寸法はページ末尾に記載しています。

 静電気やノイズ対策はされていないため、帯電防止バンド等を付けて使用してください。

面倒であればGND-VIAを触ってから使用してください。自己責任で。

使用方法

接続

 12VのACアダプタを基板に接続します。

自己診断モード

 基板自体の故障が無いことを確かめるために、20pinのIDCリボンケーブルを基板に接続します。

 DIPスイッチをOFF/OFFに設定します。

 基板の電源を入れます。

 正常であれば以下の動画のようにOKのLEDが点灯します。

 異常であれば異常のあるピンに対応したLEDが点灯します。以下の動画では19pinを断線させてあります。ケーブルが正常であれば、その部分の回路が故障している事になります。

任意ハーネスの検査

・基準ハーネスの接続

 MILコネクタの任意のピンにハーネスの両端を全て接続します。MILコネクタと任意コネクタのピン番号を合わせておくとNG判定の時に異常ピンを特定しやすいです。自己診断用のIDCリボンケーブルを加工して作るのが簡単です。

・DIPスイッチを設定

 記録できるアドレスはOFF/OFF以外の3パターンです。

・MEMORYスイッチで接続を記憶

 電源を入れ、MEMORYスイッチを押すことで、現在の接続をADDRスイッチで指定したアドレスに保存します。成功するとMEMORYのLEDが点灯します。

・検査

 検査対象のハーネスを接続し、電源を投入することでテストできます。

連続検査モード

 MEMORYスイッチを押しながら電源を投入することで、連続して断線・ショート検査をすることが出来ます。これにより、「断線しているがたまたま接触している」ような配線も、ハーネスをコジりながら検査することで発見できます。以下の動画ではコネクタを少し外して断線を模擬しています。

製品寸法

 基板寸法、穴位置、穴径は以下の通りです。